京都東山に位置し正式には永観堂禅林寺。我々は「みかえり阿弥陀の永観堂」として秋になると紅葉見物に出かける。遠い昔、この禅林寺のご本尊が、夜を徹して念仏行に励んでいた永観律師に、「永観、遅し」とふり返りざま、微笑みながらを励まされた時のお姿のままとか・・。
又、此処には三鈷の松といって、松葉の先が三つに分かれている珍しい松もある。「智慧」「慈悲」「まごころ」を表し、この松葉を持っていると、三つの福が授かるといわれるとか。それに、この裏手にある臥龍廊で、与謝野晶子と鉄幹が始めて逢引をした・・・とか聞いた様な気がする。
誰に送らん紅葉か雨に濡れて散る殊更赤きひとつ拾う
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